特集

「看取り介護加算」について教えて下さい

公開日:2017/05/19

まず、介護保険の「加算」という制度についてお話しいたしましょう

2017年4月に「2017年度介護報酬改定」が実施されました。
2017年度改訂では介護職員処遇改善加算のみの見直しでしたが、「加算」という言葉を目にする方も多かったのではないでしょうか。

介護保険には、さまざまな「加算」があります。
※介護保険についての説明は、以前の特集「介護保険制度について知ってみよう」をご覧ください。

「加算」とは、介護保険サービスのサービス内容によって料金が増加(または減少)することで、サービス料に付加されて払う利用料のことです。
「加算」は、厚生労働省が認める事業者の体制によるもので、簡単に言うと、各々のサービスについて、ある一定の条件や基準をクリアした上で、サービスの提供ができているかの確認になります。
つまり、介護付有料老人ホーム探しの観点から見ると、サービスの品質が確保されているか否かの目安につながります。

具体的に介護付有料老人ホームを主とする特定施設入居者生活介護では、以下の7種類の加算があります。

特定施設入居者生活介護の加算の種類

  • 個別機能訓練加算
  • 夜間看護体制加算
  • 医療機関連携加算
  • 介護職員処遇改善加算
  • 看取り介護加算
  • サービス提供体制強化加算
  • 認知症専門ケア加算

お探しのホームの重要事項説明書の中には、各々の「加算」を取得しているかいないかの表記がありますので、ご確認いただけるとサービス体制の目安になります。

「看取り介護加算」とは、どのようなものでしょうか?

終の棲家を選ぶにあたり、人生の最期まで過ごすことができるのか、どのような「看取り」対応をしているのか、気になります。
そこで、今回の特集では、「看取り」体制のベースとなる「看取り介護加算」について詳しくご説明いたします。(ここでは、特定施設入居者生活介護の「看取り介護加算」についてご説明いたします。)

「看取り介護加算」とは、医師が医学的知見に基づき回復の見込みがないと判断した利用者に対して、医師、看護師、介護職員等が共同して、その人らしさを尊重した看取りができるように支援する場合に算定される加算です。
(厚生労働省 介護事業所・生活関連情報検索より一部抜粋)

事業者側から見たとき、具体的にはどのような体制をとれば、「看取り介護加算」をとることができるのでしょうか?

入居者の日々の変化の記録により、医師や看護職員、介護職員、介護支援専門員等の多職種で共有することによって、看取り期早期からの入居者および家族等の意向を尊重しながら看取り介護を実践すること、また、上記の記録等により、入居者およびその家族等への説明を適宜行っていること、を算定要件に、死亡日以前4日以上30日以下について1日につき144単位を、死亡の前日及び前々日については1日につき680単位を、死亡日については1日につき1,280単位を死亡月に加算する。』 となっています。

なお、算定要件を満たす施設の基準は下記の通りです。

【算定要件の施設の基準】

  1. 常勤の看護師を1名以上配置し、当該指定介護老人施設の看護職員により、または病院若しくは診療所若しくは指定訪問看護ステーションの看護職員との連携により、24時間連絡できる体制を確保していること。
  2. 看取りに関する指針を定め、入所の際に、入所者又はその家族に対して、当該指針の内容を説明し、同意を得ていること。
  3. 医師、看護職員、介護支援専門員その他の職種の者による協議の上、当該指定介護老人福祉施設における看取りの実績を踏まえ、適宜、看取りに関する指針の見直しを行うこと。
  4. 看取りに関する職員研修を行っていること。
  5. 看取りを行う際に、個室又は静養室の利用が可能となるよう配慮を行うこと。

「看取り介護加算」を取得するためには、人員配置から理念、教育まで多岐にわたり整える必要があります。

一言で、特別養護老人ホーム、グループホーム、特定施設において、「看取りをやっています」、とうたっているところは多くありますが、「看取り介護加算」を取得し、看取り体制が整った上で利用者と向き合っているのか、まで確認することは、施設選びのポイントになると思います。

SUMICALMスミカムでは、各ホーム情報の「介護・医療体制」のページに、サービスの特徴や取組に関しホームからインタビューした生の声を掲載しております。
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