特集

「もういくつ寝るとお正月」介護食のお節料理

公開日:2016/12/01

2016年も残すところあと1か月の今月は師走。そろそろ新年の準備が気になる季節になりました。

ということで、今月の「食」の特集は介護食のお節料理です。新年をご自宅で迎える方、施設で迎える方、旅先で迎える方・・・・どこにいても新年は心新たに心身ともに健やかに迎えるための手助けになる情報をSUMICALMがお届けいたします!

~ 二段重おせち「舞鶴」(まいづる) ~
~盛り付け例~

【簡単調理でみんなの笑顔】をモットーに、高齢者施設向け介護食給食システム「まごの手キッチン」を全国展開されているグローバルキッチン株式会社に今年の介護食のお節料理の解説から、グローバルキッチン株式会社の考える「介護」について、さらには「未病」の予防への取り組みについてお話しを伺いました。

「まごの手キッチン」の提供する介護食は、クックフリーズ製法で安心・安全

食材を加熱調理後30分以内に瞬間冷凍して保存する「クックフリーズ製法」は、合成保存料・着色料を使用しません。

すべてが完全調理済みの食材なので、生ものの下処理や仕込みが不要です。基本的な調理はすべて済んでいるため厨房を汚さず衛生的で、食中毒などの危険も低減し安心した食事提供が行えます。

「【簡単調理でみんなの笑顔】には、4つの笑顔があります」とグローバルキッチン株式会社 代表取締役社長の亀井泰人氏は話します。

その4つの笑顔とは、1.食べたご本人の笑顔2.そのご家族の笑顔3.施設の現場で働く方の笑顔4.コスト削減の笑顔だそうです。「まごの手キッチン」はその名の通り痒い所に手が届くサービスを提供すべく、調理時間や人手の効率化を実現した商品ですが、「誰にも負けないのもの、それはもちろんです!」と、ここで5つ目の「メニューを開発される方の笑顔」を知ることができました。

「まごの手キッチン」のお惣菜はなんと約500種類の豊富さ!

365日朝・昼・晩、すべて異なる献立が作れるほど豊富な食材が用意されています。柔らか食、ムース食、エネルギー調整食、タンパク質調整食までバリエーション豊かな食材で毎日の食卓がマンネリ化することはありません。

食材の開発は、グローバルキッチン株式会社のグループ会社(亀井工業ホールディング株式会社)が運営している介護付有料老人ホームの【ケアヴィレッジ湘南茅ヶ崎】の現場のスタッフやご利用者様の声で検証しながらすべて自社で開発したプライベートブランドです。食事の味わいは、食感が大切だが高齢者には不適当な食感も。

大きさ・固さにこだわって調理開発を進めた魚料理はグローバルキッチン株式会社の得意ジャンルです。魚の評価がすべての味の評価につながると考えています。

因みに、亀井社長のお気に入りメニューは、「サバの味噌煮」だそうです。サバの味噌煮は家庭料理ですが、お味噌の味付けはどこのご家庭にも負けません、とのことです!

お惣菜は、開発段階から献立を意識しながら作っているので主菜、副菜で素材がバッティングすることのないようにバランスをもって提供できるラインナップをそろえています。

グローバルキッチン株式会社の2017年のお節料理

今回のお節料理「結春」には、何が入っているのでしょうか?

メニューの解説を同社、まごの手事業部営業開発マネージャーの西澤氏にしていただきました。

~ 1人前おせち「結春」(ゆいはる) ~
【お節料理の内容】
  • <小田原紅白蒲鉾>
  • <味付けミニオクラ>
  • <丹波の黒豆>
  • <チョウロギ>
  • <栗きんとん>
  • <紅白なます>
  • <伊達巻>
  • <祝海老>
  • <一口昆布まき>
  • <筑前煮>

奇をてらったような変わり種は用意しません。今年も多くの方にご賞味いただきたく定番のお節料理を準備しています。

糖度が高いと凍りづらくなるので、栗きんとんや丹波の黒豆は甘さ控えですが砂糖の甘味ではなく栗や豆の本来の甘味を引き出すように心を込めて作りました、との言葉とおりとても上品な味わいでお正月の定番の期待を裏切らないおいしさでした。

また、頭付きの海老をいれることには賛否両論あるとのことですが食事は見た目も味わいのひとつ。お正月のお膳には見た目の華やかもおろそかにしていません。

今年で6年目を迎えるグローバルキッチン株式会社のお節料理。昨今漸く冷凍食に対する抵抗感がなくなってきたため、クックフリーズ製法のお節料理は介護をされている方の台所として多くの方から取り入れられ昨年は締め切り前に完売になったほどの人気商品です。個人のかたも3個から注文可能です。

グローバルキッチン株式会社の考える「介護」について聞いてみました

グローバルキッチン株式会社
代表取締役社長 亀井泰人さん

ズバリ御社の考える「介護」とはなんでしょうか?

亀井難しい質問ですね。「介護」とは、「楽しみ」を見つける手助けをすることだと考えています。そして、高齢になってからの楽しみとは何かと考えますと究極、「食べる」ことしか楽しみはないですよね。

しかし、最近もう一つあるな、と感じることがあります。それは「しゃべる」こと。これは人間の「食べる」ことの次に残された根源的な喜びのような気がしています。「しゃべる」は、今後の介護で切っても切れないことになるのだと思っております。施設のなかで「傾聴」をしますが、永遠とみなさんしゃべられます。

ご老人でなくても、人間の喜びの一つに、自分が思ったことが話せた、相手に伝えられた、というときに喜びを感じたという経験はあると思います。そしてこれは年を重ねても、最後まで残る喜びなのではと考えます。根源的な喜びの「食べる」と「しゃべる」が重要だなあ、と最近感じます。

次に「介護と仕事の両立」についてお伺いします。

御社の介護食の提供方法でも、「介護と仕事の両立」は大きなテーマとなっているかと思います。御社の「まごの手キッチン」の一般向けサービスの展開により「食」のテーマからご自宅で介護と仕事を両立されている方への一言をお願いいたします。

亀井介護は短期間で終わるものではないので、介護と仕事の両立は難しい問題です。

我々の商品は、BtoCで一般の方へも売っておりますので、ご家庭でうまく使っていただければ、調理の手間や栄養管理などに非常に役立てると思っております。

BtoCになると、選択肢が増えますが我が社の商品は、栄養がすべてコントロールされておりますので健康維持のためにも自信をもってご提供できます。

コスト面においても多くの方にご利用いただけやすいような価格で提供しておりますので是非ご利用ください。

御社のサービスを踏まえ、これから親世代が後期高齢者に突入する世代の方たちへ向けて、「準備しておきたいこと」「心構え」など、アドバイスをお願いします。

亀井やはり、健康!です。健康寿命をいかにのばすかにつきます。

私はジムで運動をしています。きっかけは医者にこのままでは70歳前には透析を行うことになりますよ、と脅かされまして。緩く運動を続けておりまして、年間52回は行く、という目標をもち始めてから3年間継続しています。おかげさまで、この3年間で著しく体調がよくなることを感じています。体感としてこんなに体調がよくなるのであれば、もっと早くからやっておけばよかったと感じます。頭痛もちが解消されました。

御社の考えるこれからの「新しい介護のカタチ」とは何でしょうか。

亀井われわれは、食べ物屋なので、食べ物をよくしていくことに努めていきます。

サービスを増やしていく、ご利用される方のニーズにこたえていく、いかに頼みやすくするのかなどを心がけて「食べ物」の面で新しい介護のカタチを作っていきたいと考えています。

今後のグローバルキッチン㈱の取り組みとして、2017年冬に千葉の柏で東京大学とURの共同プロジェクトで進めている施設ができ飲食部門と配食部門をグローバルキッチンが請け負う予定です。

全国の衰退しているURの団地再生のモデルケースとして、やっていかないとと思っており、多世代交流、職を提供する、コミュニケーションなどを含めた施設になり、非常に大きな役割を背負っているプロジェクトと認識しております。

またもう一つの事例として、親会社の亀井工業ホールディングス㈱が、茅ヶ崎の柳島運動公園でPFI事業を受注しこれから25年間運動施設の運営をする中で、施設の飲食(レストラン)部門をグローバルキッチンが請け負います。

アスリートからすべての運動をする人向けに適切な食事を提供していく役割を担っており広い意味で将来の健康寿命を延ばすことに役立っていく事業をしていくことがわれわれの考える「新しい介護のカタチ」と思っております。

グローバルキッチン株式会社の「未病」についての考え方を聞いてみました

今、神奈川県では「未病を治す」(=心身の状態を整え、より健康な状態に近づける)という取り組みを積極的にすすめています。この「未病」についてお伺いしていきたいと思います。

御社が将来健康で元気に過ごすために、社内で心がけていることはありますか?もしくは、亀井社長様が日ごろ心がけていることはありますか?

亀井運動ですね。グループ会社がやっているベルマーレのコンディショニングセンターという運動施設もあるので運動をすることを全社的に奨励しています。

運動をすることでまずは姿勢がよくなります。姿勢がよくなることで、内臓脂肪の減少につながり運動をはじめた最初の1年間は目に見えて体型にも変化が見えるのでやっていて楽しくなりました。

「未病を治す」3つの取り組みとして「食」「運動(身体活動)」「社会参加(交流)」があげられますが、御社の取り組んでいる取り組みはありますか?

亀井「食」と「運動」についてはすでに語ってきましたのでここでは「社会参加」に関する弊社の事例について少しお話しさせてください。

実は、最近特に、コミュニケーション、多世代交流が大切だと考えております。

グループ会社の亀井工業ホールディンクス㈱では、ローカルファーストという言葉をかかげてローカルファースト運動というものをやっています。ローカルファーストとは文字通り、地域が一番。

我々の本社のある茅ヶ崎に浜見平という場所がありまして、そこのUR団地でローカルファースト研究会というものが店を借りて実験店舗をやっています。見た目上、地元のハンディクラフトの作家の作品を置いたり、リサイクルショップをやったりなどしているのですが、ここは今まで誰も成し遂げられなかったことをできている!結果的に子供から老人までの交流場所になったのです。

1日80人~100人くらいの人が訪れ、それは売上にすると1日に2万円くらいですが、これが全国にまだ見たことがない多世代交流の場の提供の成功事例になったと思っています。

このソフトをそのまま、先ほどお話しした現在開発を進めている柏のURへもっていこうと考えています。ただ単に温浴施設や、食べ物を提供するだけでなくコミュニティのソフトとしての核を入れることによってはじめて施設が生きてくる、と考えおり今後注目されるプロジェクトになると確信しています。「しゃべること」が喜びだ、と学んだのも、ここ浜見平からでした。

最後に、「未病を治す」取り組みの一つである「食」に携わっている御社の考える  「未病」予防について教えて下さい。

亀井若いころから、暴飲・暴食はやめなさいってことですかね。若いうちはあまり考えないことだと思いますが、少なくとも40代くらいからは栄養バランスを考えた食事をとったほうがいいです。

これは、日々の積み重ねだと思います。何か危険信号がないと、なかなかできないと思いますが自分の身体を知ることに是非心がけ食べることから健康寿命を延ばしましょう。

神奈川県有料老人ホーム検索

神奈川県内の介護付き有料老人ホームと住宅型有料老人ホームを検索できます

あわせて読みたい

もっと見る →

IDEALIBRARY

アイデア ライブラリー

介護に関するアイデア集